公開日 2017年08月04日(Fri)
今年で4年目になる聞き書きサークル調査は,地域の長老や
名人から昔の暮らしや歴史などの体験談を聞き,島の繋がり,
結の心を再確認する活動です。
今回は,8月2・3日の2日間,赤木名地区,手花部地区を
中心に4班に分かれ17人に調査を行いました。調査では,おじ
い,おばあの昔を思い出し微笑む姿、きつく苦しい記憶が蘇り涙
する姿,そして,その話を真剣に聞き入る生徒の真剣な表情が垣
間見えました。その中でも一番印象的だったのは,おじい,おば
あがいきいきした表情で楽しそうに話をする姿が,この活動の大
切さを体現していたと思います。
また,この活動の中では,奄美の方言の調査を昨年に引き続き,
琉球大学の白田先生の指導の下行っています。奄美の方言は,日
本の方言の中でも絶滅が危惧されており,伝え残していかなけれ
ばならない方言の一つです。日常会話で使われる基礎の語彙や会
話文を実際に話してもらい,録音したり,ワークシートに記入し
たりして調査を行いました。
島のおじい,おばあの想い,そして方言。伝え残すものはたくさ
んあります。これからもこの活動を継続してシマの子どもたちが伝
統を受け継いでいく心を養っていきたいと思います。
身振り・手振りを交えて想いを伝えるおばあと真剣に聞き入る生徒
独特な発音の方言を聞き逃さないように集中